ホオグロヤモリ

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鳴くヤモリ・ホオグロヤモリ

No文52
資料名(よみ)●なくやもり・ほおぐろやもり
概要名護市広報・市民のひろば1994年(平成6年)5月号掲載。名護市の自然52
詳細 突然、男が立ち上がって目をキョロキョロしました。「この部屋に鳥がいる。おかしい。夜は鳴かないはずだが」と言って騒ざだしたのです。少したって、同じ部屋にいたシマーの皆さんは、事態に気が付きました。そう、沖縄ではヤモリが鳴くということは当たり前の事なのです。本土にいるヤモリは鳴きません。それで、本土から来た人にとってヤモリが鳴いているとは気が付かないというわけです。「ケッケッケッケ・・・」と鳴く声の主はホオグロヤモリと言われているヤモリの一種。この種類は、熱帯域を中心に凡世界的に広く分布しますが、琉球列島では徳之島付近が北限となっています。だから、九州以北の本土には鳴くヤモリはいないのです。また、沖縄島と似たような動物相を有する奄美大島にもこのヤモリはいません。それで、ヤモリが鳴くということは国内では当たり前の事とはいえないのです。
沖縄島では建物などにすみ着いていますが、南に位置する宮古や八重山では野外でもよく見られます。どうやら寒さに弱いようです。これから暖かくなってくるとヤモリが鳴き出します。黄昏時に遠くから聞こえてくるヤモリの鳴き声は沖縄の風物詩。(当山/94.5)

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