名護岳

名護岳の自然観察

No文1
資料名(よみ)なごだけのしぜんかんさつ
概要名護市広報・市民のひろば1989年(平成元年)4月号掲載。名護市の自然1
詳細 名護岳は名護市の象徴として、市街地の後にどっしりとひかえ、市民が身近に親しんできた山です。近年は公園整備がすすみ、展望台や遊歩道が設置され、手軽に散策や眺望ができるようになりました。名護岳一帯は信仰の対象とされているため良好な森林植生が残り、林内にはアカギの大木なども散見できます。道路沿いはシダ植物の宝庫であり、植物観察には最適でしょう。また、ここでは今から92年程前にノグチゲラが捕獲された記録があります。昔はここにもノグチゲラが普通に生息していたわけです。この地域の207haは特別鳥獣保護区に指定されています。近年の調査では25種類の野鳥が記録されました。その大部分は、アカショウビンやシロハラなどの渡り鳥(夏鳥や冬鳥)ですが、シジュウカラやアオジ、メジロ、サンショウクイなどは1年中見られます。ここにはノグチゲラと同じ国指定の天然記念物である大型のカラスバトも生息しています。ぜひ双眼鏡片手に自然ウオッチングしてみてはいかがでしょうか。名護岳の遠望は、形の美しさや季節ごとの緑の変化など、みごとなものがあります。しかしながら近年、コンクリートの構築物がめだつようになりました。緑地の利用は必要なことですが、景観への配慮も大切なことではないでしょうか。(嵩原)

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