抱卵するエリグロアジサシ
村田尚史
エリグロアジサシ
No | 百-名-248 |
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資料名(よみ) | えりぐろあじさし |
別名 | スードゥイ |
別名(よみ) | すーどぅい |
資料名(英語) | Black-naped tern |
概要 | 6~9月頃、オーストラリアなど南方から沖縄へ渡ってくる夏鳥で、海辺の岩礁で産卵・子育てを行います。同じ場所にベニアジサシも営巣します。海に飛びこんで小魚を捕らえることから、地元では潮の鳥(スードゥイ)と呼ばれています。全長約30cmで全身が白色ですが、頭には目を通って後頭部でつながる黒い線が入っています。国の鳥獣保護区に指定されている名護市の屋我地島周辺は、本種の重要な繁殖地ですが、年々その数が減ってきており、人の生活が与える悪影響が心配されています。 |
大分類 | 名護やんばる大百科 |
詳細 | 本種の繁殖は、海のレジャーシーズン(釣り、観光など)と重なっており、人が遊んでいる海岸のすぐ目の前の岩礁で繁殖を行っていることもあります。彼らに近づきすぎると、親鳥は産卵や子育てをやめてしまうことがあります。特に釣り人などが長い時間岩場に居座ると、親鳥は卵やヒナのそばに戻ることができず、夏の強い日差しで卵やヒナはやがて死んでしまいます。 繁殖を成功させようと、子育て中のアジサシたちに近づかないよう岩礁に注意喚起の看板を設置したり、海岸へ訪れる人々への呼びかけ運動などが行われていますが、残念ながら、アジサシたちの繁殖している岩礁で上陸した人たちが捨てた釣り糸やゴミが散乱して見つかる状況が後を絶ちません。 6~9月頃、海辺の岩礁に近づいた際に、頭上に飛び上がってけたたましくなく白い鳥がいたら本種の可能性があります。そんな時は、近づきすぎないよう注意が必要です。 |
中分類 | 生きものたち |
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