葉先で休んでいるチュラオニグモのメス

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網には居ないクモたち(1) チュラオニグモ

No文149
資料名(よみ)あみにはいないくもたち(1)ちゅらおにぐも
概要名護市広報・市民のひろば2002年(平成14年)7月号掲載。名護市の自然149
詳細 どこも破れていない、きれいなクモの網。だけど、網の持ち主が見つからない。そんな経験はありませんか。網を張るクモの多くは、お決まりのように網の中央で、なぜか頭を下にしています。でも網を張るクモがすべて網にいると考えると、クモたちのすばらしい知恵を見逃すことになります。ここで紹介するクモはチュラオニグモといいます。少し前まではアオオニグモと呼んでいました。その名のとおり緑色をしたきれいなクモです(実物をぜひ見つけてみてください)。最近の研究で奄美や沖縄諸島、八重山諸島のものは新種ということがわかり、沖縄にちなんでチュラオニグモと名付けられました。このクモのすばらしい知恵は何を隠そう、一戸建てのマイハウスを持つことです。マイハウスがあるので、当然、本人は網にいません。
 名護岳の林道やナングスクの遊歩道、嘉津宇岳登山道などを散策していると、道ばたの樹木の枝先に、きれいなまるい網で、持ち主が見つからないものが時々見つかります。そんなときは、網の中心から細い糸が出ていないか、注意して見てください。もし糸がついていたなら、その糸をたどってみましょう。一枚の葉っぱにつながっていたら、多分ビンゴ! 葉っぱの両端を引き寄せて、糸でテントのような屋根を張った、チュラオニグモのマイハウスを見つけることができます。
(千木良/02.6)

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