ID599
機関記号9917330
資料名(よみがな)からすき
別名①唐鍬、②唐鋤、③田犂、④二段犂、⑤二段耕、⑥親子犂
点数1
型式・様式県指定分類:(A)-(Ⅰ)-①第Ⅲ類B型 近代短床犂 単用二段耕犂(菊住式) 副犂(前犂)の取付方式:中間型
形状副犂(前犂)取付は、鉄パイプを湾曲して犂身に装着するとともに、ボルトで犂轅に固定している。
収集場所奈良県
寸法(高さ、縦)cm110.50
寸法(幅、横)cm168.00
寸法(奥行き)cm30.00
指定種別奈良県指定有形民俗文化財
指定分類番号1114-26
指定名称奈良県の牛耕用具
資料解説 畜力を利用し、耕起を人力より効率的に行うための用具。牛耕装着用具と連結し、牛に引かせて田畑を耕起するものです。
 本資料は、本犂の前方に副犂をつけ、耕土を上下二段ににすき起こす「二段耕式犂」の一種で、壢土の反転が向上し、薄く細かくすき起されるので、後の砕土作業が容易になるなどの効果が期待できたが、重く、牽引抵抗が大きくなる難点もありました。副(前)犂の取付方は4方式に大別されるといい、副犂の取付方式の違いなどによっても犂の調節のしやすさや重量など得失がみられます。
 本資料には「菊住式」と記され、これは東洋社の弟子筋にあたる人が創業し、製作したものといわれます。副犂の取付方は、「日の本式二段耕犂」と共通する「中間型」(鉄パイプを湾曲して犂身に装着するとともに、ボルトで犂轅に固定)を採用、前犂の動揺を防いで安定が図られています。
資料説明詳細 本資料は、奈良県指定有形民俗文化財『奈良県の牛耕用具』(平成19年3月指定)544点中、「牛に牽引させる道具」327点のうちの1点です。
 *県指定有形民俗文化財 > 奈良県の牛耕用具 もご参照ください。
参考文献(大日本農会編『日本の鎌・鍬・犂』)。

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