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犂
ID | 385 |
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機関記号 | 2400116 |
資料名(よみがな) | からすき |
別名 | ①唐鍬、②唐鋤、③田犂、④大犂、⑤曲木(犂)、⑥練木(犂) |
点数 | 1 |
型式・様式 | 県指定分類:(A)-(Ⅰ)-①第1類 長床犂(左反転犂) 犂鐴:ヘラ裏面のコ字型に作り出した爪に犂柱をはめ込み括りとめる |
形状 | 長大な犂床に犂身(柄)、犂柱を接合し、湾曲した犂轅(練木)と連結して四角枠を構成する |
材質 | 本体;木、犂ヘラ・犂先:鉄 |
収集場所 | 宇陀郡曽爾村山粕 |
使用年代 | 大正初年(奈良県民俗資料総合調査報告票) |
寸法(高さ、縦)cm | 78.00 |
寸法(幅、横)cm | 192.00 |
寸法(奥行き)cm | 30.00 |
指定種別 | 奈良県指定有形民俗文化財 |
指定分類番号 | 1111-48 |
指定名称 | 奈良県の牛耕用具 |
資料解説 | 田の耕起作業に使用。犂先を地面に潜り込ませて土を起こし、犂へらで左側に土を反転させて凝り固まった土をほぐし、残った株や雑草を土の中にすき込みます 。犂轅(練木)先端の突起部分(犂韁)に縄を掛けて尻枷の中点と繋ぎ、これを介して牛に装着した牽引具に連結します。牛の後ろから人が犂柄を支持し、また一方の手で手綱をとって牛と道具をコントロールしながら前進させます。 長床犂は、犂轅に湾曲した材を用いることによって牽引点を下げ犂が浮き上がらず安定して進むことができる構造になっています。犂轅は犂柄(犂身)の貫穴に通し、接合部は鼻栓と犂轅上下に打ち込んだ楔によってとめますが、上下に差し込む楔の本数、厚みによって牽引点を変え、掘り進む深さを調節できるようになっています。 近代短床犂が開発され、大正~昭和期に全国的い普及しますが、それまで奈良県全域で、このような在来の長床犂が用いられていました。 |
資料説明詳細 | 本資料は、奈良県指定有形民俗文化財『奈良県の牛耕用具』(平成19年3月指定)544点中、「牛に牽引させる道具」327点のうちの1点です。 *県指定有形民俗文化財 > 奈良県の牛耕用具 もご参照ください。 |