大和万歳資料 04-1写真

指定名称大和万歳資料
指定分類番号04-03-04
資料解説 奈良県指定有形民俗文化財「大和万歳資料」48点のうち、大和万歳の写真3件4点。撮影年代がほぼ特定でき、明治時代の活動や当時の衣装などを具体的に知ることができる貴重な資料です。
①撮影日:明治2年正月10日/撮影場所:京都市/形状:硝子乾板、桐箱入
②撮影日:明治24年1月15日/撮影場所:京都市/形状:白黒紙焼、桐箱入 
③は②と同一写真
④撮影日、撮影場所は不明。撮影者が石井行昌であるところから、明治27~大正12年に京都で撮影されたものと推定される。 
  
資料説明詳細 
指定文化財総説 大和万歳とは、初春に、太夫と才蔵の二人一組で家々を訪れ、家や人の繁栄を祝う賀詞を歌って舞い、米銭などを受け取る祝福芸の一つです。近世には、特色をもったいくつかの系統の万歳が各地で行われるようになり、広瀬郡、平群郡、式下郡などから訪れ、京周辺、大和国内を旦那場とし、巡回する「大和万歳」もよく知られていました。
 明治期には開化諸政策の中、一旦廃止となりましたが、その後復活、大正年間までは畿内に巡回していたようです。しかし、昭和初期には廃止の申し合わせが行わたようで、昭和40年代頃に入ると、伝承者も皆無となったようです。
 昭和30年4月、奈良県の無形文化財の指定を受けていますが、昭和52年、奈良県文化財保存顕彰規定が、文化財保護条例となった際には、後継者がいないとして指定替え、更新が行われませんでした。
 本資料群は、本資料は、昭和56年(1981年)4月、最後の伝承者の御子息(故人)より寄贈を受けたものです。途絶した大和万歳のかつての活動を具体的に伝える貴重な遺品です。

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