筏模型及び付属品 ネコカン

ID1811
機関記号9900242-006
別名筏鎹
点数1
材質
収集場所吉野郡川上村大滝
寸法(高さ、縦)cm9.80
寸法(幅、横)cm5.20
寸法(奥行き)cm1.10
指定種別重要有形民俗文化財
指定分類番号1D-181
指定名称吉野林業と林産加工用具
資料解説タマ(フジタマ)の中にネコカン(猫釻)を入れて材に打ちつけ、材木同士をくくりつけ筏をからむ。
資料説明詳細 タマ(フジタマ)の中にネコカン(猫釻)を入れて材に打ちつけ、材木同士をくくりつけ筏をからむ。
 昔は筏を組むにはカク(角材)でもすべてカラミヨキ(メガヨキ)でメガを切って(抜いて)、この穴にネジを通してくくった。メガからカン(釻)に変わったのは昭和になってからである。カンを使うようになってからは、フジカズラをタマ(フジタマ)にしてカンでとめた。
 夏場はヒノキのネジでタマを作ることもあった(ヒノキのネジはフジと違い夏場でも腐りにくい)。
参考文献タ「忘れられた修羅」
笠原六郎「山と人の関わり」
『東吉野村郷土史』(東吉野村教育委員会、1972年)
『林業百科事典』(丸善株式会社、1961年)
林宏『十津川郷採訪録』民俗4(十津川村教育委員会、1995年)
北村又左衛門『吉野林業概要』改訂版(非売品、1954年)
芳井敬郎「吉野林業技術の概観」1~3(『奈良県立民俗博物館だより』3-1・3-2・3-4、1976年・1977年)
岩井宏実「大和吉野川筋の筏」(『近畿民具』4、1980年)
吉野林業概要
川上村木々館

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