くし一式

ID1641
機関記号9900278
資料名(よみがな)クシ
点数10
材質ツゲ(黄楊)、竹
資料解説 日本髪の結髪用具一式。この資料は、嫁入り道具として購入されたものと思われます。
 日本髪とは、昭和 戦前までみられた 日本 固有の 髪形 (狭義には 安土桃山時代 後期から 幕末 までの女性の結髪)を指し、「前髪」「髷(まげ)」「右鬢(びん)」「左鬢(びん)」「髱」で構成されています。「根(ね)」→「髱(たぼ)」→「右鬢(みぎびん)」→「左鬢(ひだりびん)」→「前髪(まえがみ)」→「髷(まげ)」の手順で結っていきます。各部を解きほぐしたり、形を整えるための様々な櫛が考案、使用されました。
資料説明詳細【各名称】左から①鬢尻上げ(鬢尻、髱を膨らまし、また仕上げるのに使用)、②荒目筋立(髷に毛筋をつけるときに用いる)、③深歯(髱の横を解くとき、また鬢などを膨らますときに用いる)、④荒筋立(毛筋を分け、髷の荒解きなどに用いる)、右上から⑤梳櫛(ふけ落とし、下梳きのとき、毛の癖を直し、又は毛垢をとるときに用いる。櫛の歯は竹製)、⑥鬢櫛(鬢を解くときに用いる)、⑦コマ櫛(鬢つけをひくとき、仕上げに使う)、⑧中櫛(荒解きの次に用いる櫛で前髪、髻、鬢、髱などを作るときに用い、また髷を作るときに用いる)、⑨荒櫛(主として上を荒梳きするとき、またふけを落とすときに用いる)、⑩鬢上げ(鬢をかき整えるのに使う。また、洗髪することなしに入浴をすませるときは、鬢上げを簪のように刺して、鎌状の部分で鬢を持ち上げ、鬢が崩れないようにしてお風呂に入る)

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