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ホッカイ(行器)

ID1529
機関記号9900202
資料名(よみがな)ホッカイ
別名マンジュウホッカイ(饅頭行器)、マルホッカイ(丸行器)
点数1
資料解説 お祝い事の贈答に用いる器で、「マンジュウホッカイ(饅頭饅頭)」、「マルホッカイ(丸行器)」ともしょうされたタイプのものです。饅頭や赤飯を入れ、2つ一対でそれぞれ角箱に収め、オウコ(天秤棒)で担いで運びます。
資料説明詳細 ホカイとは、「ほかう(祝う」の名詞形で、元来は神仏に食物をささげる行為、神饌を盛り付ける器を指すものでしたが、時代が下るにつれて、ハレの行事に際して食物を持ち運ぶ用途にも用いられるようになりました。
 近世以降、民間において婚礼や出産、初節供などの人生儀礼や棟上げなどに赤飯や饅頭を行器に詰めて贈る風習が定着しました。 行器のうち最も正式のものは「本行器」と称される直径3,40㎝内外のタガを嵌めた円筒形、3ないし4本の脚を持つ蓋つきの本漆塗りの器で、蒔絵を施すなど、さらに技巧を凝らしたものもあります。大和では、このほか本資料のような丸型のものや、大型の角型のジュウホッカイ(重行器)などがあり、時と場合、贈答するものに合わせて使い分けられていました。運搬する人は、紺色のカンバン(道中合羽)とバッチ、手甲、脚絆、草鞋、菅笠で身を整えました。

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