歌川国貞(三代豊国)

作家名(ヨミ)うたがわくにさだ(さんだいとよくに)
出身地江戸
生年月日(西暦)1786
生年月日(和暦)天明6
没年月日(西暦)1864
没年月日(和暦)元治1

略歴・解説

 江戸本所五ツ目に生まれる。父親は材木問屋だったようだ。若年時に歌川派の人気絵師豊国に入門し、「国貞」の号で浮世絵界にデビュー。文化4年(1807)4月の検印のある作品が現存する最上限作である。初期の頃から主に美人画・役者絵を手がけ、版本挿絵の分野でも活躍する。なかでも文政12年(1829)の刊行時から天保年間(1830〜1844)を通して大ベストセラーとなった柳亭種彦作・国貞挿絵の『偽紫田舎源氏』は、、彼の人気を決定的にした意義深い作品である。さらには同書挿絵を天保当時から自身で錦絵化して、のちに「源氏絵」と呼ばれるジャンルまで築き上げている。弘化元年(1846)、師である豊国の名を襲名して二代豊国を名乗る(すでに初代豊国の没した文政8年(1825)に養子の豊重が二代を継いでいたので、実際は三代)。襲名後も精力的に作画活動を続け、特に役者絵において第一人者としての高い評価を得、遂には歌川派の頂点に立つまでの存在となった。生涯制作した作品数も浮世絵師中最多と言われている。

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