秋のよそおひ

タイトル秋のよそおひ
タイトル(よみ)あきのよそおい
作者上村 松園
作者(よみ)うえむら しょうえん
作者(英語)UEMURA Shoen
制作年不詳
サイズ52.9×65.4cm
解説実に屈託のない若い娘である。紅葉の下、舞扇を手に舞っているところであろう。髪に挿した櫛は人一倍大きく丸みを帯びていて、簪(かんざし)には紅葉もあしらってある。高く結い上げた島田の両鬢(りょうびん)から二本の細く切った髪房をさげる。下で跳ね返る振袖の三枚の色と襦袢の裏の朱色が鮮やかである。着物の紋は加賀紋で、束ねた花の向こうに小さな網戸が見える。黄色と朱色を下にしたひわ色の三枚重ねの着物には金糸の縫いとぼかしがあるらしい。緑色地の織り帯は宝相華(ほうぞうげ)であろうか。暖色の多いこの絵全体を引き締めている。舞扇とくるりと回った勢いがそのまま見える袖を絵の下を少しだけに配した作者の、娘の表情に見える自信が見事である。

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