坐ることを拒否する椅子
タイトル | 坐ることを拒否する椅子 |
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タイトル(よみ) | すわることをきょひするいす |
タイトル(英語) | The Chair that Refuses to seat anyone |
作者 | 岡本 太郎 |
作者(よみ) | おかもと たろう |
作者(英語) | OKAMOTO Taro |
制作年 | 1963(昭和38)年 |
サイズ | H47.0cm |
解説 | 岡本太郎による信楽焼。つややかな表面の色や絵柄も釉薬によるものである。タイトルには椅子とあるが、「坐ることを拒否する」とはどういうことだろう? たしかに座面に顔が描かれていては、腰をおろすのは気が引ける。ぎょろりとした目でにらまれ、ギザギザの歯で噛みつかれそうとあっては、なおさらである。実際に使ってみると、ずっしりとした陶の重みによる安定感はあるものの、表面に凹凸があり、決して坐り心地がよいとはいえない。 岡本は、人間工学に基づき、快適さを追求したモダンな椅子に対して強い嫌悪感を表明している。それは怠惰な無気力をもたらすだけである。そうではなく、笑いや遊び心があり、一息入れたら再び前進しようという気分にさせる椅子。人間に従順でなく、抵抗することもあるが、「人生の武器」ともなりうるもの。それが「坐ることを拒否する椅子」であった。岡本の言葉によれば、彼らは人間と「対等づら」をした存在なのである。 (M.T) |
【 凡 例 】
本データベースは、公益財団法人似鳥文化財団が運営する小樽芸術村の収蔵作品の一部を公開するものです。
公開データは随時拡充いたします。
■データについて
作品サイズは[H=高さ(縦)×W=幅(横)×D=奥行き]の順に記載する。
■作品解説の執筆者について
末尾にイニシャルが記されていない解説文は、当館学芸員が執筆した。
末尾にイニシャルが記されている解説文の執筆者は、以下の通りである。
新明英仁(H.S)、苫名真(M.T)、志田政人(M.S)、蝦名未来(M.E)
■利用について
本データベース上のテキスト及び画像の無断転用・転載・加工等の行為を固く禁ずる。
©Copyright The Nitori Culture Foundation.All rights reserved.
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