重要刀剣 刀 銘 坂倉言之進源照包 越後守包貞同作之 附)黒漆塗鞘打刀拵
タイトル | 重要刀剣 刀 銘 坂倉言之進源照包 越後守包貞同作之 附)黒漆塗鞘打刀拵 |
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タイトル(よみ) | じゅうようとうけん かたな めい さかくらごんのしんみなもとのてるかね えちごのかみかねさだおなじくこれをつくる つけたり くろうるしぬりざやうちがたなごしらえ |
タイトル(英語) | Important Sword. Katana. Inscription: Made by Sakakura Gonnoshin Terukane and Echigo no Kami Kanesada. Accoutrements: Black Lacquered Sheath Uchigatana Mounting |
解説 | 刀の姿は、反りが浅く、鋒も身幅分より少しのび、直線的で武骨な印象である。刃文は、海波のうねりを彷彿とさせる形状で、刃文際は霞のようにふんわりと明るく輝いている。地鉄には、板目のような模様がみえる。茎には目釘穴が二つあるが、隣接しているため、あまり磨り上げされておらずほとんど生ぶの状態とわかる。 拵えについては、「肥後拵」と呼ばれる特徴がみられる。全体にランダムに刻みが入れられた鞘には、遊び心が感じられる。このような塗りを「変わり塗り」と呼ぶ。また、鐺(こじり)などの金具類には波文様があしらわれ、刃文の雰囲気と相まっている。柄にまかれている紐や鞘につけられている下緒にも浅葱色が用いられ、波の色を連想させる。 刀の作者は、「坂倉言之進源照包 越後守包貞同作之」という銘が裏表にあるように、坂倉言之進照包(さかくらごんのしんてるかね)である。 照包は、摂津国(現在の大阪府)の初代越後守包貞に学び、その後養子に入り跡を継いで、初めは越後守を名乗っていた。しかし延宝8年(1680年)頃、初代包貞の実子が成人すると越後守包貞の名を譲り、それ以降自らは坂倉言之進照包と銘した。 この刀は、作刀時期から新刀に区分される。その中でも、特に大阪を拠点とした刀工の作品は、「大坂新刀」とよばれ、名刀が数多くつくられた。また、照包作の刀は、切れ味の序列を定めた業物(わざもの)位列の中でも、二番目の「大業物」に分類され、よく切れると評価されている。(M.E) |
【 凡 例 】
本データベースは、公益財団法人似鳥文化財団が運営する小樽芸術村の収蔵作品の一部を公開するものです。
公開データは随時拡充いたします。
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■作品解説の執筆者について
末尾にイニシャルが記されていない解説文は、当館学芸員が執筆した。
末尾にイニシャルが記されている解説文の執筆者は、以下の通りである。
新明英仁(H.S)、苫名真(M.T)、志田政人(M.S)、蝦名未来(M.E)
■利用について
本データベース上のテキスト及び画像の無断転用・転載・加工等の行為を固く禁ずる。
©Copyright The Nitori Culture Foundation.All rights reserved.
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