聖観音像
タイトル | 聖観音像 |
---|---|
タイトル(よみ) | しょうかんのんぞう |
タイトル(英語) | Statue of Kannon |
作者 | 高村 光雲 |
作者(よみ) | たかむら こううん |
作者(英語) | TAKAMURA Koun |
制作年 | 不詳 |
サイズ | H46.0cm(台座含) |
解説 | 観音像は、光雲が生涯にわたってつくり続けた代表的な仏像であり、本作もその一つである。 全体の印象は現代的である。切れ長の目にきれいに通った鼻筋。頭部の比率は小さく、均整の取れたプロポーションを示す。衣は体にまとわりつくように滑らかで、その下にある肉体の存在がリアルに伝わってくる。 一方、観音菩薩としての姿は伝統的な標識に従っている。長い髪を結い上げた宝髻(ほうけい)に宝冠(ほうかん)、首からは瓔珞(ようらく)、腕には臂釧(ひせん)・腕釧(わんせん)と呼ばれる飾りをつけ、左手に蓮華(れんげ)を持つ。 身体表現についても、古来の表現を取り入れている。重心を片側に寄せることによってS字型のひねりが生じているが、これも奈良時代の《日光・月光菩薩》(薬師寺)などに見られる古典的な構成法である。 西洋に学んだ写実や新時代の感覚を取り入れつつ、日本古来の木彫技術と仏像彫刻の伝統を継承しようとした光雲の姿勢がよくうかがえる作品である。(M.T) |
【 凡 例 】
本データベースは、公益財団法人似鳥文化財団が運営する小樽芸術村の収蔵作品の一部を公開するものです。
公開データは随時拡充いたします。
■データについて
作品サイズは[H=高さ(縦)×W=幅(横)×D=奥行き]の順に記載する。
■作品解説の執筆者について
末尾にイニシャルが記されていない解説文は、当館学芸員が執筆した。
末尾にイニシャルが記されている解説文の執筆者は、以下の通りである。
新明英仁(H.S)、苫名真(M.T)、志田政人(M.S)、蝦名未来(M.E)
■利用について
本データベース上のテキスト及び画像の無断転用・転載・加工等の行為を固く禁ずる。
©Copyright The Nitori Culture Foundation.All rights reserved.
本データベースは、公益財団法人似鳥文化財団が運営する小樽芸術村の収蔵作品の一部を公開するものです。
公開データは随時拡充いたします。
■データについて
作品サイズは[H=高さ(縦)×W=幅(横)×D=奥行き]の順に記載する。
■作品解説の執筆者について
末尾にイニシャルが記されていない解説文は、当館学芸員が執筆した。
末尾にイニシャルが記されている解説文の執筆者は、以下の通りである。
新明英仁(H.S)、苫名真(M.T)、志田政人(M.S)、蝦名未来(M.E)
■利用について
本データベース上のテキスト及び画像の無断転用・転載・加工等の行為を固く禁ずる。
©Copyright The Nitori Culture Foundation.All rights reserved.