福音史家聖マルコ
タイトル | 福音史家聖マルコ |
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タイトル(よみ) | ふくんしかせいまるこ |
制作年 | 1906-10年頃 |
サイズ | 257.8×101.1cm |
解説 | 四福音史家の一人、聖マルコは、本(福音書)を手に足元には象徴の獅子が描かれています。 「荒れ野で叫ぶ者」という洗礼者聖ヨハネの記述から始まる、マルコによる福音書に起因して、砂漠に響く福音を伝える声としての獅子がシンボルとなります。無髭のヨハネとは対照的に立派な髭をたくわえています。 彼の聖遺骸は9世紀にヴェネツィアに運ばれ、サン・マルコ大聖堂におさめられました。そのため有羽の獅子を象徴とする聖マルコがヴェネツィアの守護聖人となり、様々な芸術作品に描かれてきました。 獅子とともに描かれる聖書の登場人物や聖人は多く存在します。旧約聖書ではダビデがこん棒で獅子や熊を殺した話が描かれ、ダニエルは獅子の洞窟に投げ込まれた事で獅子ともに描かれます。 また聖ヒエロニムスは獅子の脚から棘を抜いてあげた逸話から、荒野に描かれるエジプトの聖女マリア、また隠修士パウロスや聖オヌフリウスは彼の墓を掘ったことで2頭の獅子とともに描かれます。獅子と熊に足を舐められているのは聖女エウフェミア、聖マンマスは円形競技場で獅子に囲まれて描かれます。 それらの場合、実際に聖人の生涯で獅子が登場するお話があり、そのためアトリビュート(持物)として聖人と共に描かれますが、聖マルコや聖アドリアヌス(獅子のように強い信仰を表す)のように、その生涯に獅子との関わりが無く描かれる場合は、象徴として描かれていることになります。(M.S) |
【 凡 例 】
本データベースは、公益財団法人似鳥文化財団が運営する小樽芸術村の収蔵作品の一部を公開するものです。
公開データは随時拡充いたします。
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作品サイズは[H=高さ(縦)×W=幅(横)×D=奥行き]の順に記載する。
■作品解説の執筆者について
末尾にイニシャルが記されていない解説文は、当館学芸員が執筆した。
末尾にイニシャルが記されている解説文の執筆者は、以下の通りである。
新明英仁(H.S)、苫名真(M.T)、志田政人(M.S)、蝦名未来(M.E)
■利用について
本データベース上のテキスト及び画像の無断転用・転載・加工等の行為を固く禁ずる。
©Copyright The Nitori Culture Foundation.All rights reserved.
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