博士たちとの神学問答

タイトル博士たちとの神学問答
タイトル(よみ)はくしたちとのしんがくもんどう
制作年1906-10年頃
サイズ257.8×101.1cm
解説12歳のイエスが、過越祭で母マリアと父ヨセフに連れられてエルサレムに上った際、一人神殿に残り3日間、ユダヤ教の律法学者たちと問答をしていた場面です。
向かって左には、幼いイエスに言い込められている博士たちが、そして右側には迷子になったイエスを心配して引き返してきたマリアとヨセフが描かれています。
この作品の上下には当館西洋美術館で展示している《最後の晩餐》のパネルと同様に、紋章と人物が描かれています。
緑の帽子に三段の房が付いている紋章は、カトリック教会における司教を示す印です。
そして中央の盾にはガレー船が描かれ、下部のモットー(標語)にはラテン語で「PROVIDENTIA GUBERNAT」と書かれています。これは創世記第1章の「神の支配と摂理」の事であり、この紋章は1906~1910年までフランスのべレ(Belley)で司教を務めたフランソワ・オーギュスト・ラブーシュ(1851~1910年)のものです。作品の下部に描かれているのが彼で、おそらくこのステンドグラスを教会に設置する事を決めた人物だと思われます。(M.S)

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