ラッパを吹く天使

タイトルラッパを吹く天使
タイトル(よみ)らっぱをふくてんし
英語タイトルAngel Musician
作者ルイス・C. ティファニー
作者(よみ)るいす こんふぉーと てぃふぁにー
作者(英語表記)Louis C. Tiffany
制作年1900~1905年頃
解説Tiffany Studios制作
このステンドグラスはイタリアのフィレンツェにある、サン・マルコ修道院所蔵のリナイウォーリ祭壇画(1433年 フラ・アンジェリコ作)で聖母子の周りを囲む奏楽の天使のうちの一人を原画として作られている。祭壇画の縁を囲むように描かれた天使は、とても小さなサイズの絵だが、衣服の裾や襟などに描かれた、細かい図柄も忠実に再現しようとしていた様子がわかる。ここでは、ティファニーが他の作品で衣服に使っている乳白のドレパリーガラスではなく、深紅で透明度の高いドレパリーガラスが使われている。温度や成分の微妙な変化で赤の色合いは劇的に変化してしまうので、布のひだを正確に作り出すことが大変難しいガラスと言える。19世紀末には、ルイスの指導のもと色や透明度の違う100種類近くのドレパリーガラスが製造可能であったと考えられる。

PageTop