天道童子

タイトル天道童子
タイトル(よみ)てんどうどうじ
タイトル(英語)Sun Child
作者籔内 佐斗司
作者(よみ)やぶうち さとし
作者(英語)YABUUCHI Satoshi
制作年2006(平成18)年
サイズH130.0cm
解説籔内は一点ものの木彫制作の他、木彫作品から型を取ってブロンズ鋳造を行う限定生産にも早くから取り組んできた。この作品もその一つである。
赤ん坊のような体型をした童子が、金色に輝く太陽を頭上に掲げている。見上げる童子の無邪気な表情とは対照的に、横目であらぬ方向を見やる太陽は何やら企んでいるような顔つき。太陽と童子はどんな関係なのだろう?
籔内作品にはさまざまな種類の童子が登場する。薮内によると、「彼らはたんなる子どもではなくて、異界からやってくる神性を秘めた童子」なのだという(『月刊美術』1997年4月号)。
本作の童子もただの子どもではない。「天道童子」の名のとおり、太陽の子なのである。古来、人々は風神や雷神、あるいは龍などの架空のいきものをつくり出し、それらを通して目に見えない自然の力を畏怖してきた。童子は、そうした想像力や感覚を現代人に思い出させるためのメッセンジャーなのかもしれない。 (M.T)

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