モンマルトル サクレクールの鐘楼

タイトルモンマルトル サクレクールの鐘楼
タイトル(よみ)もんまるとる さくれくーるのしょうろう
タイトル(英語)La Sacre Coeur de Montmartre
作者ベルナール・ビュッフェ
作者(よみ)べるなーる びゅっふぇ
作者(英語)Bernard BUFFET
制作年不詳
サイズ195.5×114.7cm
解説パリ、モンマルトルの丘にそびえるサクレクール大聖堂。1914年に完成したこの新しいランドマークは同時代の画家たちの格好の主題となった。ユトリロが繰り返し描いたことはよく知られているが、戦後フランスの具象画壇で活躍したビュッフェも魅力的なイメージをこの聖堂に与えている。
ビュッフェといえば、その黒い描線がトレードマークだが、本作でも太く力強い直線が鐘楼の高さを強調している。
高さを感じさせるのは線のためばかりではない。縦長の画面を用いることで、見る者に垂直方向を意識させ、また、道路と塀に沿って視線をいったん左奥へと導き、そこから仰ぎ見るように右手の鐘楼へ向かわせる動線も効果的である。さらに鐘楼の尖端は実際よりも細長く引き伸ばされている。
ビュッフェの作品ではどうしても線の表現に注目してしまいがちだが、画面上には線の他にもさまざまな工夫が凝らされているのである。(M.T)

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