桜可里図

タイトル桜可里図
タイトル(よみ)さくらがりず
タイトル(英語)Cherry Blossom Hunting
作者上村 松園
作者(よみ)うえむら しょうえん
作者(英語)UEMURA Shoen
制作年1936(昭和11)年頃
サイズ154.5×56.4cm
解説同じ紋を入れた着物を着た中年女性と若い女性が歩いている。おそらく二人は親子である。母親らしい女性は丸紋龍の前帯で若い女性は牡丹丸紋の帯である。若い女性の浅黄色の振袖は浜辺松の模様で、腰でしごき帯でたくしあげられている。ふたりとも二重襲の着物で、娘の方の下襲は赤っぽい唐草模様が施されている。おそらく枝垂れ桜を見ながら見合いにでも出たところだろうか。母親の白い揚げ帽子には蝶々と草の模様が織り出してあり非常に珍しい。透けて見える三輪の髷(みつわのまげ)はもしかすると彼女は妾なのだろうか。立派な櫛や笄(こうがい)を挿している。若い娘の髷には赤い絞りと房に切った髪が見えるので島田髷でなく結綿(ゆいわた)の一種なのだろうか。前帯を結うことは日常的に家事などを担当しない裕福な町家の夫人には多かった。松園の特徴の一つは登場人物に立派な帯を締めさせていることである。この丸紋龍も牡丹丸紋も非常に上質な帯に思われる。

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