不動明王像
タイトル | 不動明王像 |
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タイトル(よみ) | ふどうみょうおうぞう |
作者 | 高村 光雲 |
作者(よみ) | たかむら こううん |
作者(英語) | Takamura Koun |
制作年 | 不詳(1928年頃と推定) |
サイズ | H33.4cm |
解説 | 光雲は仏師修業を始めた若い頃、技術習得の題材として不動三尊像に取り組んだことを回想録(『光雲懐古談』、1929年)で次のように語っている。 矜羯羅(こんがら)童子の柔和な表情に対し、制多迦(せいたか)、不動明王は憤怒相であり、その姿勢も立像、片足踏み下げ、安座と三者三様である。さらに光背に火焔、岩座の中央には滝を表さなければならない。柔和忿怒の相から水火の形というさまざまな形象が含まれている不動三尊像は、彫刻の稽古としては誠に当を得たものであった。しかし、それをまとめ上げるのは容易なことではなく、3、4年の歳月が経ち、年齢も16、7歳になっていた。 本作は後年、円熟を極めた技巧を駆使し、細部に至るまで精緻な彫刻を施したもので、高さ30cmほどのコンパクトなサイズであることをまったく感じさせない大きなスケールと威圧感が備わっている。光雲の修業時代の思い出と職人としての誇りが、この不動三尊像には込められているようである。(M.T) |
【 凡 例 】
本データベースは、公益財団法人似鳥文化財団が運営する小樽芸術村の収蔵作品の一部を公開するものです。
公開データは随時拡充いたします。
■データについて
作品サイズは[H=高さ(縦)×W=幅(横)×D=奥行き]の順に記載する。
■作品解説の執筆者について
末尾にイニシャルが記されていない解説文は、当館学芸員が執筆した。
末尾にイニシャルが記されている解説文の執筆者は、以下の通りである。
新明英仁(H.S)、苫名真(M.T)、志田政人(M.S)、蝦名未来(M.E)
■利用について
本データベース上のテキスト及び画像の無断転用・転載・加工等の行為を固く禁ずる。
©Copyright The Nitori Culture Foundation.All rights reserved.
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