二人のセイレーン

タイトル二人のセイレーン
タイトル（よみ）ふたりのせいれーん
タイトル（英語）The Sirens
作者ピエール＝オーギュスト･ルノワール
作者（よみ）ぴえーる おーぎゅすと るのわーる
作者（英語）Pierre-Auguste RENOIR
制作年1916年
サイズ59.2×51.0cm
解説「セイレーン」はギリシャ神話に登場する怪物で、西洋美術では上半身が人間の女性、下半身が魚（海蛇）の姿で表現される（頭が人間で体が鳥の場合も）。美しい歌声で船乗りを惑わして難破させ、時に人間を喰い殺す恐い存在である。ルノワールが描くセイレーンも船乗りを魅惑する豊満な体を見せているが、目を凝らすと、水面下の足には鱗らしきものがあり、先端は尾ひれに変わっている。自由闊達な筆遣い、バラ色に輝く色彩は、晩年のルノワールの作品に特徴的なスタイルだが、すでにリューマチに冒されていた画家は、筆を手に縛り付けて描いていた。そうした苦労を感じさせないほど、豊かな絵画世界が生み出されている。
【 凡 例 】
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作品サイズは［H＝高さ（縦）×W＝幅（横）×D＝奥行き］の順に記載する。

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末尾にイニシャルが記されていない解説文は、当館学芸員が執筆した。
末尾にイニシャルが記されている解説文の執筆者は、以下の通りである。
新明英仁（H.S）、苫名真（M.T）、志田政人（M.S）、蝦名未来（M.E）
 
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