杜鵑一声圖

タイトル杜鵑一声圖
タイトル(よみ)とけんいっせいず
タイトル(英語)A Voice of Cuckoo
作者上村 松園
作者(よみ)うえむら しょうえん
作者(英語)UEMURA Shoen
制作年不詳
サイズ142.4×50.2cm
解説歯を黒く染めて、ありえないほど大きな笄髷を結った女性が、雨があがったところで聞こえた杜鵑の声を聞いているところである。杜鵑の姿は描いてなく、画題から察するのである。鼈甲(べっこう)の立派な揃いの串と笄をさしている。手に持っているのは今畳んだばかりの蛇の目傘だろうか。雨の日用の塗り下駄を履いている。鼻緒の色も青であり、初夏の若妻の雰囲気である。夏の五つ紋を染めた薄物の着物の立褄の部分には、流水か波に千鳥の模様を染め出しているので幕末の頃だろう。薄緑色の下襲(したがさね)を着ている。彼女もしごき帯で着物をたくし上げている。赤い流水模様の絞りの襦袢を着ていたようだ。目を引くのはなんといっても豪華な孔雀の羽一本の織帯だろう。

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