炭屋

タイトル炭屋
タイトル(よみ)すみや
タイトル(英語)Charbons
作者荻須 高徳
作者(よみ)おぎす たかのり
作者(英語)OGUISS Takanori
制作年不詳
サイズ73.0×92.3cm
解説雨上がりの光景だろうか。全体にグレーがかった陰鬱なトーンで描かれる中、黒い雲の間からわずかに青空が顔をのぞかせ、右側から差し込む光が路上に一筋、そして画面左の背の高い家を明るく照らし出している。
陽の当たる壁にくっきりと記された「CHARBONS(炭)」の文字。荻須の描く風景画では文字が画面に小粋なアクセントを与えているが、それとともにその建物が匿名の、交換可能な存在ではなく、ここではそれが「炭屋」という、人々の暮らしがそれとともに営まれる特定の場所であることを示している。
そして点景に添えられた人物。簡略化され表情も定かではないが、道を渡ってくる数人と右側の物売りとの間に何やら会話が交わされているようである。
重厚堅固な石造りの街並みを描きながら、それは決して無機質な冷たいものにはならない。そこには荻須が伝えたかったという「生活(ラ・ヴィ)」の息づかいが温かく感じられるのである。(M.T)

PageTop