多田美波

人物名(ヨミ)タダミナミ
人物名(英語)TADA,Minami

略歴・解説

台湾・高雄に生まれる。父親の転勤に伴い、4歳の時に韓国・ソウルへ転居。幼少時代を台湾と韓国で過ごす。1941年、女子美術専門学校師範科西洋画部へ入学。授業外において伊原宇三郎に油絵の指導を受ける。1944年、戦時中のため繰上げ卒業。1959年、この頃から鉄とプラスティックの立体構成作品を手掛け始める。1965年、第八回日本国際美術展最優秀賞受賞。1971年、第四回現代日本彫刻展で大賞を受賞。1970年、帝国ホテルロビーに光壁《黎明》制作。1972年、第四回日本芸術大賞受賞。1979年、ヘンリームーア大賞展にてヘンリームーア大賞受賞。1988年、紫綬褒章。1994年、勲四等宝冠章叙勲。アルミニウムや鉄などの工業用材を用いて、光の反射を巧みに活用した立体作品を多く制作。その他、環境や空間との融合を見据えた空間デザインの仕事も多く手掛ける。東京国立近代美術館、東京都庁舎、女子美術大学相模原校舎、三重県立美術館等、作品設置多数。享年89歳。

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