島成園

人物名（ヨミ）シマセイエン
人物名（英語）SHIMA,Seien

略歴・解説

大阪府に生まれる。本名、成栄。父親と兄が画家という環境に育ち、幼いころから絵を描き始める。十五歳頃から大阪絵画春秋会に出品。1912年、第六回文展に《宇右衛門町の夕》が初入選し、褒状を受ける。翌年の同展でも褒状を受け、一躍注目を集める。この頃より、北野恒富に師事。恒富の影響を受け、妖艶な美人画を描くようになる。大阪から二〇歳という若さで画壇デビューを果たしたことで、当時、既に画壇で活躍していた東京の池田蕉園、京都の上村松園と共に「三都の三園」と並び称された。1926年、銀行員の森本豊治郎と結婚。夫の転勤により上海行きに同行し、一時画壇を離れるが、のちに活動を再開。大阪髙島屋などで個展を開催した。花魁や歌舞伎などの風俗に取材しながら、豊麗な女性像に取り組んだ。享年79歳。

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  • 虫の音

    虫の音
    作者：島成園
    分類：日本画
    技法：絹本彩色

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