菓子屋看板(「元祖煉羊羹」、「衣がや」)

資料ID47912
実物・複数別実物
解説小千谷市片貝で菓子屋を営んだ小島屋(創業年不明、江戸期か。昭和40年代頃廃業)の看板。片面は「元祖煉羊羹」、もう片面は「衣かや」。「衣かや」は、幕末の1864年に刊行された『越後土産』の産物番付けの上位に掲載されている菓子である。かやの実に砂糖・道明寺粉(もち米を蒸して乾燥させ、粗挽きしたもの)の衣をからめた菓子で、茶道にも重宝された。「衣かや」は、かつて小千谷市片貝で八島屋とその分家である小島屋、三島屋が製造していた。戦後は三島屋のみが製造したが、1997年に廃業して幻の菓子となった。

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