婦人像

だいめいふじんぞう
作者加藤静児 かとうせいじ
作った年1910 c.
分野(ぶんや)郷土の美術
ざいりょう、ぎほう油彩・キャンヴァス
たて×よこ×はばcm100.5 x 73.2
説明(せつめい)花と流れる水のもようが全体に広がっている着物を着た女の人が、白色の梅の木の枝がえがかれている屏風(びょうぶ)の前で正座(せいざ)しています。屏風は、尾形光琳(おがたこうりん)がえがいた《紅白梅図屏風(こうはくばいずびょうぶ)》と同じ絵がらです。女の人は、体を少しひねり、顔を左に向けて遠くを見ています。かみにはかざりをつけた大きなくしがさされています。着物は全体に青色でまとめられていて、うら地の赤色がはえています。半襟(はんえり)という首回りに見える赤色の布にも花のもようがあります。手に扇(おうぎ)を持ち、ひざのななめ前に小鼓(こつづみ)が置かれています。左手の薬指に白色のほう石が付いた指輪をしています。この女の人がだれかは分かっていません。ですが、この絵を作った人は、身に着けているものやまわりにあるものから、この人がお金持ちで、文化や芸術に親しんでいることが分かるようにしています。

*作った年の「c.」は「~年ごろ」という意味です。
一般向け作品情報http://jmapps.ne.jp/ncam/det.html?data_id=231

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