冬瓜

だいめいとうがん
作者鈴木不知 すずきふち
作った年1900-30
分野(ぶんや)郷土の美術
ざいりょう、ぎほう油彩・キャンヴァス
たて×よこ×はばcm45.5 x 61.0
説明(せつめい)たたみのように見える、わらで編(あ)んだしきものの上に、深緑色の野菜が6つおかれています。このごつごつした形の野菜は冬瓜(とうがん)といって、すいかやきゅうりと同じウリ科の植物です。なまえに「冬」の字が入っていますが、夏にとれる野菜で、煮物にしたりスープに入れたりして食べます。緑色の皮が白い粉でおおわれたようになると食べごろです。右から2番目の、すこし色が黄緑っぽい冬瓜は、他のものと種類がちがうかもしれません。

こんなふうに、作者はこの冬瓜が食べごろかどうかまでわかるように、ていねいに描いています。本物の冬瓜をよく観察(かんさつ)したのでしょう。皮のしわやごつごつした感じを、光やかげに気をつけながら描いています。それにしても、これらの冬瓜はずいぶん暗い場所においてあるようです。真野紀太郎(まのきたろう)の《薔薇花》(ばらはな)とくらべてみると、場所の明るさのちがいがはっきりします。
一般向け作品情報http://jmapps.ne.jp/ncam/det.html?data_id=178

PageTop