衣冠人物図

だいめいいかんじんぶつず
作者野崎華年 のざきかねん
作った年1910s
分野(ぶんや)郷土の美術
ざいりょう、ぎほう油彩・紙(カルトン)
たて×よこ×はばcm52.2 x 39.0
説明(せつめい)青みがかったあわい灰色(はいいろ)の、直垂(ひたたれ)すがたの男の人が、腰(こし)のあたりまでえがかれています。かみの毛や口まわりのひげは白く、額にはしわがうすくきざまれ、目の下にもくまが見えます。他にも、顔の左右で目のはばやまぶたの様子がちがう、下くちびるをわずかに前に出しているなど、細かな表情がていねいにえがきこまれています。着物のしわや、前で結わえたひもの質感など、身に付けているものにも目を向けてみましょう。

この男の人がだれだったのかは分かっていません。ただ、頭にかぶった折り烏帽子(えぼし)や着物の種類、このような肖像画(しょうぞうが)を残していることから、高い地位にあったことがうかがえます。

*作った年の「1910s」は「1910年代(ねんだい)」という意味です。
一般向け作品情報http://jmapps.ne.jp/ncam/det.html?data_id=160

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