閑庭

だいめいかんてい
作者小杉放庵 こすぎほうあん
作った年1950s
分野(ぶんや)郷土の美術
ざいりょう、ぎほう紙本着彩
たて×よこ×はばcm45.2 x 52.6
説明(せつめい)しっぽの長い鳥が岩の上にとまっています。この鳥は尾(お)が長いので「オナガ」という名前がついています。水色っぽいグレーの羽をもち、頭は黒で、尾の先っぽは白くなっています。カラスの仲間で、山だけでなく町なかでも見ることがあります。口を大きく開けていて、ギューイ、ギューイと鳴いている声が聞こえてきそうです。オナガの上には、花がさいている「ぼけ」という木のえだが見えます。

この鳥の絵は、よく見ると羽や体が少しふさふさしている感じがします。どうしてこんなことができたかというと、つるつるな紙ではなく、ざらざらした特別な和紙(わし)を使ったからです。まわりの白い部分を見ると、こまかい糸くずのような「せんい」が紙の中に入っているのがわかります。真っ白ではないので、色も少し落ち着いたふんいきになっています。この紙は、和紙の職人(しょくにん)が、この絵の作者の小杉放庵(こすぎほうあん)のために作ったもので、その名も「放菴紙」(ほうあんし)と呼ばれています。
一般向け作品情報http://jmapps.ne.jp/ncam/det.html?data_id=112

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