観瀑図

だいめいかんばくず
作者山元春挙 やまもとしゅんきょ
作った年1910-20
分野(ぶんや)郷土の美術
ざいりょう、ぎほう絹本墨画着色
たて×よこ×はばcm71.4 x 87.3
説明(せつめい)ごつごつした岩山が見えます。手前がはっきりしていて、奥にいくほど色がうすくなっています。手前の岩山と奥の岩山の間があいていて、深い谷になっています。この谷は、霧(きり)がたちこめているかのようにぼんやりしています。うっすらと白い雲がうかんでいるのも見えます。空は青空でも曇り空でもなく、うすいベージュのような色をしています。写真だとわかりませんが、作品の実物(じつぶつ)をみると、この空の色は金色なのがわかります。金泥(きんでい)という、金のこなを使った絵の具でぬってあります。岩山や木など、ほかの部分はほとんど黒い墨(すみ)だけで描かれています。こい墨とうすい墨がとても上手に使いわけられています。

手前の岩山に人が2人いるのに気づきましたか?白い服のおじいさんは、がけのはじっこに座っています。うしろのグレーの服の人は、お茶のじゅんびをしています。おじいさんがながめている方向を見てみると、谷の向こうがわの岩山から滝が流れているのが発見できます。こんなにあぶないところにいるのに、2人はお茶をのみながらのんびり滝見(たきみ)をするようです。
一般向け作品情報http://jmapps.ne.jp/ncam/det.html?data_id=111

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