玳瑁螺鈿花形盤

作者北村昭斎 KITAMURA Shohsai 1938/01/19 2023/07/07
制作年代平成12年(2000)
員数1枚
素材・技法等木製漆塗 螺鈿、玳瑁、蒔絵
大きさ(単位cm)h10.0  w45.0
収集年度2003
所蔵品番号03629
作品解説 北村昭斎(本名:謙一)は奈良市の生まれ。北村家は奈良の社寺に伝わる宝物や正倉院御物の漆工品の修理に代々携わってきた家系である。東京藝術大学を卒業、民間企業での勤務を経て、1965年から漆芸家の父・北村大通のもとで、正倉院宝物や国指定文化財等の保存修理、復元模造に携わる。その技術を踏まえて創作活動も展開し、1967年、第14回日本伝統工芸展に初入選。以来この権威ある展覧会を中心に発表している。また古典的な厚貝螺鈿を中心とした各種の漆芸技法の研究を重ね、金箔を裏打ちした玳瑁(鼈甲)を併用する手法で螺鈿の表現領域を深めた。1994年には選定保存技術「漆工品修理」保持者に、1999年には重要無形文化財「螺鈿」保持者(いわゆる人間国宝)に認定されている。
 本作もこうした長年にわたる研鑽の成果が十分に発揮された作品といえよう。蓮弁を連想させるユニークなフォルムの縁取りには玳瑁が施され、ほどよく器物を引き締める効果をもたらしている。そして夜光貝や蝶貝が持つ独特の光沢を生かした螺鈿の装飾と渾然一体となって、華やかさと高い品格を併せ持つ作品となっている。第47回日本伝統工芸展(平成13年)出品作。

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