桜筏文様 帯

制作年代江戸時代(17世紀)
員数1筋
素材・技法等白綸子地 染・繍
大きさ(単位cm)W17 L319
収集年度1972
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号01909
作品解説 白綸子地に摺匹田と太い糸を厚く用いた刺繍によって、桜と筏を大振りに表した帯。白・黒・萌葱という色のコントラストが融合して、きれの良い華やかさに目がひかれる。
 川を流れ下る花筏、乗る花は桜という風情であるが、帯の細い空間に、花弁がはみ出さんばかりに配されている。このように、文様を構成する上で、限定された空間を意に介さず、堂々と画面に充満させる感覚は、江戸中期の自由でのびやかな庶民の気風を反映したものである。この大胆な文様構成に対して、型匹田と刺繍による細かな巧みの技が、実に細かな冴えをみせている。
 文様を白綸子地に大粒の摺匹田と刺繍であらわす技法はいわゆる元禄小袖と共通しており、その点から元禄(1688~1704年)頃のものと考えられる。帯幅は約17㎝。桃山時代には約6㎝と狭かった帯幅が、次第に幅を広げていく過程をうかがうことができる。

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