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銀杏冊子散らし文様 帷子

制作年代江戸時代(18世紀)
員数1領
素材・技法等玉子麻地、染、繍
大きさ(単位cm)丈150.5 裄61.2
収集年度1972
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号01887
作品解説 腰の高さまでに文様を配する腰高文様の帷子。裾を起点に立ち上る三本の銀杏と、その間に散らされる七帖の冊子が、友禅染であらわされる。糸目糊で取った輪郭、色挿しのぼかしも細やかに施し、適宜添えられた色糸・金糸がほどよいアクセントとなっている。
 冊子の文様は「松に鶴」「七宝に梅花」「雪中の筍掘り」など、異なる文様が丁寧に施されている。意匠には松・竹・梅が含まれていて、さりげなく吉祥の意味をも備えている。また「雪中の筍掘り」は、中国・晋の孟宗が、真冬にたけのこを食べたいという病床の母のために、雪の竹林で筍を求めたという、中国の説話・二十四孝のうちの一話に基づく図である。
 なお、銀杏には防虫効果があるため、虫除けのために冊子に銀杏をはさむことがあった。そのため銀杏に冊子の組み合わせは虫干しの意味を持つ。虫干し(土用干し)は旧暦六月、立秋前の夏の土用に行われた。蔵書のみならず、寺社の宝物、武家の武具甲冑、書画骨董、衣類にいたるまで、風に当てて湿気をはらったのである。

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