作品

作者小野忠弘 ONO Tadahiro 1913/03/03 2001/08/05
制作年代昭和17年(1932)
員数1面
素材・技法等ミクストメディア
大きさ(単位cm)53×46
収集年度1978
コレクション大橋嘉一コレクション
所蔵品番号02292
作品解説 青森県に生れる。1938年東京美術学校彫刻科卒業。鳥海青児(ちょうかい せいじ)の知遇を受け絵画制作を始める。戦前は春陽会展、独立展に出品。戦後は自由美術家協会展に作品を発表。1950-1960年代にサンパウロ・ビエンナーレ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、日本国際美術展など内外の国際展で活動する。大量生産され廃棄された素材を活用し、絵画と彫刻の垣根を越えた造形作品(ジャンク・アート 廃品芸術)を発表した。
 本作は紙や布を貼り付けた粗い白地のパネルに、切り刻まれた電気コードやチューブ、貝殻などが配されている。電線は花壇の垣根のように連なり、円や方形を形作っている。一見して箱庭風の作品だが、電線やチューブといった素材に、電力によって象徴される現代文明がうかがえ、垣根のように整列された形からは、画一化され機械の歯車のように消耗されていく社会生活が投影されている。さらに、貝殻などによる自然物の原初的なイメージの交錯には、明らかに生命や身体の暗示がある。本作には大衆消費社会に翻弄される生命へのアイロニー、あるいは警鐘が内包されている。

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