鯉図

作者徳岡神泉 TOKUOKA Shinsen 1896/02/14 1972/06/09
制作年代大正時代末期
員数1幅
素材・技法等絹本墨画淡彩
大きさ(単位cm)93.0×120.0
収集年度2006
所蔵品番号03718
作品解説 水中をゆったりと遊泳する三尾の鯉を描く。しなやかな魚の姿態を頭部、側面、背後と異なる視点から捉え、鱗の一枚一枚にいたるまで克明に描写している。堅実な描写ながら、水中に浸透する光と影の存在が空間の奥行きを生み出し、画面には神秘的とも言える生命感が漂っている。
 本作は、西洋の写実画法や日本画、東洋画の伝統を省みて写実を追求した大正期の作品。円山・四条派の伝統を受け継ぎ、写生に重きを置きながらも、写実を超えてさらに存在の核心にまで迫ろうとする気迫が伝わってくる。新たな方向性を模索していた初期の希少な作例である。

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