保津川図

作者竹内栖鳳 1864 1942/08/23
制作年代明治21年(1888)
員数六曲一隻
素材・技法等紙本淡彩
大きさ(単位cm)156.4×360.4
収集年度1972
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号03181
作品解説 本作は、「棲鳳」と号し、円山四条派の幸野楳嶺(1844-1895)の画塾で各流派の古画の模写や縮図の制作を行い、基礎的な描法の習得に励んでいた研鑽期の作品である。円山応挙筆《保津川図屏風》の右隻の構図にもとづくものだが、図様は忠実に写し取ったものではなく手を加えることで、清流の勢いや清涼感を自由に描写している。写生に基礎を置きながらも自然の機微や感興を叙情的に表現し、近代感覚溢れる風景画を確立した栖鳳の新たな時代への意欲がうかがえる。右下には「戉子秋日 棲凰筆」の款記と、朱文方印「高幹」と朱文方印「夢到梅華醒亦香」の二印がある。
 竹内栖鳳は京都画壇を代表する近代日本画の巨匠の一人。幸野楳嶺に師事。諸流派を学んで早くから画才を発揮し、明治33年のパリ万国博覧会への出品を機に渡欧。帰国後、四条派に西洋画法を加味した風景画を発表。京都画壇の実力者として大きな影響力を持ち、私塾竹杖会からは上村松園をはじめ多数の逸材を輩出した。昭和11年第一回文化勲章受賞。

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