雪月花のうち ゆき
| 作者 | 三代 歌川豊国 UTAGAWA Kunisada (Toyokuni III) |
|---|---|
| 制作年代 | 江戸時代(19世紀) |
| 員数 | 3枚続 |
| 素材・技法等 | 大判錦絵 |
| 大きさ(単位cm) | 36.2×24.7 |
| 収集年度 | 1972 |
| コレクション | 吉川観方コレクション |
| 所蔵品番号 | 00281 |
| 作品解説 | 夜に庭で女性たちが雪合戦をする様を、家の主人らしき中央の男性と向って右の女性を中心とする屋内の人々が見ている。「香蝶楼豊国筆」・「国貞舎豊国画」・「一陽斎豊国画」の落款から、弘化元(1844)年に豊国を襲名した三代歌川豊国(歌川国貞)の作であることがわかる。 三代豊国は、『源氏物語』を翻案した柳亭種彦作の合巻『偐紫田舎源氏』(1829-42)の挿絵を担当したほか、錦絵でも源氏物語のやつし絵を多く手がけた。本図も、源氏物語「朝顔」帖の、源氏が月夜に雪の積もった庭で童女に雪まろばしをさせ紫の上と眺めた場面を当世風にやつした図と推測される。また「雪月花のうち ゆき」の題名からは、月と花を主題とする図も作られ、本図と合わせて3図一組とされた可能性が考えられる。 3枚続の各図に絵草紙掛名主両人の印「村松」・「福」(福島)があることから、弘化4(1847)~嘉永5(1852)年に出版の為の検閲を受けたと考えられる。また、版元印「両国広小路林庄板」と彫師の表示「彫竹」がある。本図の彫り・摺りは精巧で色彩は鮮やかであり、幕末の多色摺浮世絵版画の高い技術水準を示している。 |