富嶽三十六景 江都 駿河町三井見世略図  

作者葛飾北斎 KATSUSHIKA Hokusai 1760 1849
制作年代江戸時代(天保2年頃/1831年頃)
員数1枚
素材・技法等大判錦絵
大きさ(単位cm)25.5×37.8
収集年度2000
所蔵品番号03407
作品解説 「富嶽三十六景」は、眺望する場所により異なって見える富士山の多様な姿を表したシリーズ(揃物)で、浮世絵風景版画の代表作として知られている。天保2(1831)年刊行の版本に掲載された広告の文面から、その前~後の時期に制作されたと考えられる。
 本図では、江戸駿河町の越後屋呉服店(三井家創業 三越百貨店の前身)と、店の建物の間から望む富士山を描いている。下から見上げるように富士山と建物上部を捉え、屋根で作業する瓦職人や空高く上った凧を配している。画面下部に重心がある安定した構図の中に、荷物を投げて遣り取りする職人や凧を描き躍動感を表現している。
 本シリーズには、輪郭線が藍摺による36図と墨摺による10図があり、本図は藍摺の一例である。また、本図の空の部分は鮮やかな青色の輸入人工顔料プルシアンブルー(ベロ藍)で色摺りされているとみなされる。本シリーズはベロ藍を用いた最初期の浮世絵版画としても知られている。

PageTop