江戸名勝尽 隅田川

作者渓斎英泉 KEISAI Eisen
制作年代江戸時代(19世紀)
員数1枚
素材・技法等大判藍摺絵
大きさ(単位cm)35.3×25.6
収集年度1972
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号00265
作品解説 煙草盆が置かれた店先に腰を下ろす遊女を描き、隅田川風景の小間絵を添えている。「江戸名勝尽」の題名から、小間絵として異なる江戸の名勝を描いた揃物の美人画の一図ではなかったかと思われる。吊り上がった小さな目、長く尖った鼻、突き出した下唇、小さく肉付きの良い手など、幕末の浮世絵美人画に特有の表現を行っている。
 濃淡の青色のみで表した「藍摺絵」の一例で、遊女の唇にのみ紅を用いている。文政(1818-30)末~天保(1830-44)初期から、鮮やかな青色の輸入顔料プルシアンブルー(ベロ藍)が浮世絵の団扇絵や一枚摺に盛んに使用されるようになり、この顔料を用いて藍摺絵の風景画や美人画も作られた。本図の筆者渓斎英泉は、葛飾北斎と並び最も早くから藍摺絵を手がけた浮世絵師として知られている。

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