中村喜代三

作者鳥居清満 TORII Kiyomitsu 1735 1785
制作年代江戸時代(宝暦5年/1755)
員数1枚
素材・技法等細判紅摺絵
大きさ(単位cm)31.0×14.2
収集年度1972
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号00236
作品解説 宝暦5年(1755)に江戸中村座の顔見世で上演された「惺弓勢源氏」を、出演した中村喜代三郎を強調しながら描いている。芝居の大詰で、剣を落とした海へ飛び込んだ足利又太郎妹早咲(中村喜代三郎)を、雲に乗って現れた波切不動明王・矜羯羅童子ら(他の一人は制●迦童子か)が救う状景である。「此所中村喜代三大あたり大あたり」の文句、不動明王・矜羯羅童子等を演じた市川海老蔵・市川団十郎・市川伝九郎の名、及び顔見世の大切で海老蔵が演じた目黒不動明王の役名を記している。
 多色摺りの錦絵が登場する前の作品で、墨以外に紅・緑を色摺りした紅摺絵 の一例である。筆者鳥居清満は、絵看板や歌舞伎番付を描くなど江戸歌舞伎と密接な関係があった鳥居派の第3代で、本図では大らかな構図や筆致により歌舞伎芝居の魅力を伝えている。画面下部に版元丸屋小兵衛の印が表されている。
 なお、清満の父である2代鳥居清倍が同じ芝居を題材に描いた大判紅摺絵「惺弓勢源氏 目黒不動明王」(東京国立博物館蔵)も知られている。

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