美人図

作者井特 Seitoku 絵/木村騏道 KIMURA Kidou 賛
制作年代江戸時代(18世紀末~19世紀初)
員数1幅
素材・技法等絹本著色
大きさ(単位cm)113.4×39.4
収集年度1972
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号00112
作品解説 井特は京都祇園の絵師で、「祇園井特」と呼ばれている。遊女や芸妓の図を多く描いたほか、写実の才を認められ、肖像画の制作や、眼科医柚木太淳著『解體瑣言』によると、著者が寛政9年(1797)に人体解剖を実施した際、その記録画の制作を行った。
 本図には芸妓と思われる女性が描かれている。背筋を伸ばし、足をやや開き気味にして立つ姿には逞しい生命力が現れており、顔・髪や着物の裾文様が濃彩で入念に描写されている。
 「平安井特写」の款記と白文方印「字曰伯立」・朱文千鳥印「せいとく」が加えられているが、「せいとく」印に欠損が無いことから、同印に欠損が見られる享和2年(1802)秋賛「歌妓図」(本居美濃賛 京都府立総合資料館蔵)より早い時期の作と考えられる。
 画上には、大津の俳諧師木村騏道 (?~1810)によると思われる下記の賛がある。
   あめつちのつくりなせるうるはしき華に香にめでゝ うつりゆくさまにはことにしてかたちをあやどりよそをひをかざり かならず人のまつ毛をよむのかほ鳥あり 其声鶯のさゝ鳴に似たり  二日まつ 客はむなしく 水仙華  酔中青生書

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