遊君禿図

作者川又常正 KAWAMATA Tsunemasa
制作年代江戸時代(18世紀中頃)
員数1幅
素材・技法等紙本著色
大きさ(単位cm)86.2×26.5
収集年度1972
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号00099
作品解説 川又常正は常行の門人とされ、専ら肉筆画を手がけた浮世絵師として知られており、活躍期は享保~延享(1716-48)または延享~寛延(1744-51)頃とされる。常正が描く華奢で可憐な女性は、上方の西川祐信(1671-1750)の作品の影響を受けていると思われるが、鈴木春信(1725-70)による美人画の先駆けとして評価されている。
 本図では、遊女が禿(お付きの少女)を連れ、客の応接をするため揚屋へと向う様子を描いている。背後には二階建ての茶屋を配し、遊里の一角であることを示すと共に、淡墨と素地による霞形で建物の上部を覆うことにより夜の風情を表している。
 遊女は顔も手も華奢で、幼さの残る顔立ちをしており、対して禿は面長で冷たく整った顔立ちに表され、両者相俟って近づき難い雰囲気を醸し出している。遊女の打掛の文様は紗綾形地に春の芽吹いた柳であり、小袖は梅花を散らした文様だが、背後の茶屋に青竹の簾 が懸かっていることから、季節は夏と思われる。

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