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邸内遊楽図屏風

制作年代江戸時代(17世紀)
員数六曲一隻
素材・技法等紙本著色
大きさ(単位cm)各扇61.2×35.0
収集年度1972
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号00361
作品解説 庭前の輪舞を中心に、室内や玄関、塀の外の描写を加え、妓楼と思われる邸宅内での遊楽の様子を描いている。
 屏風の中央2扇分の画面には、着飾った男女が庭で輪舞する様を描いている。輪の内側には尺八や鼓を奏する若衆、場を盛り上げる幇間らの姿がある。背後の屋内では、男女が舞を見物している。
向って右2扇分の画面では、庭に面した座敷と縁側で客の男性、遊女らしき女性、若衆、禿 がくつろいでいる。庭の輪舞の音楽に合わせ、縁側の脇では若衆が太鼓を打ち、縁側の女性は鼓を構え、座敷の客と若衆は尺八を吹いている。座敷には料理や煙草盆が置かれ、縁側で文箱の受け渡しをするらしき遊女と禿もいる。
 向って左2扇分の画面は玄関や邸外の描写に充て、門扉の下の隙間から邸内を覗き込む人物、玄関の腰掛に坐り髪を整える人物、玄関の敷居や玄関脇で居眠り・欠伸をしながら主人や客を待つ駕籠舁らを描いている。邸内の活気とは対照的な閑散とした空気が漂っている。
 17世紀前半から中頃に制作されたと考えられる邸内遊楽図屏風が、本図の他にもいくつか知られている。その中でも邸宅が豪壮で遊楽の種類が最も豊富な徳川美術館蔵「邸内遊楽図(相応寺屏風)」8曲1双の1隻では、建物は二階建てで滝の流れ落ちる池を備え、屋内に酒宴、的射、点茶、書見、盤双六、カルタ遊び、台所での調理、渡り廊下を隔てた湯殿の様子、身支度、庭前に蹴鞠、塀の外に輪舞、主人や客を待つ従者・駕籠舁等を描き、他の作例でも同様の要素のいくつかを組み合わせている。対して本図では、遊楽をほぼ輪舞と関連の事柄に絞り、文の遣り取りや主人・客待ちの要素を添えている。画面の大きさも他作例と比較すると小型であり、その中で題材を限定し、統一的構成を意図した作品となっている。

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