風雪三顧図 

作者呉春 Goshun 1752 1811
制作年代江戸時代(18世紀末)
員数1幅
素材・技法等絹本著色
大きさ(単位cm)127.4×60.9
収集年度1972
コレクション吉川観方コレクション
所蔵品番号00074
作品解説 呉春は大西酔月に学び、次いで与謝蕪村(1716-84)に師事、蕪村没後は円山応挙の画風を取り入れ、平明で詩的な画風を形成した。呉春の下に異母弟の松村景文や門人の岡本豊彦・柴田義董らが育ち、また彼等の後にも多くの門人が続いたため、呉春を祖とする四条派は江戸時代後期から近代にかけての京都画壇で大きな勢力となった。
 本図は、後に蜀の皇帝となった後漢の劉備が、乱世を治める為の助言を求め、関羽・張飛と共に風雪を冒して諸葛孔明の草廬を訪ねたが会えず、3度目の訪問で漸く対面が叶ったという故事を主題としている。薄い青・茶・紫など透明感のある彩色と雪の白の組み合わせが美しく、色彩感覚に優れた蕪村の作品の影響が現れている。また、樹木や崖は蕪村風に描いているが、人物の衣などの描線には端正な応挙の画風の影響が見られることや、款記の書体から、呉春の画風が応挙風へ移行していく寛政年間(1789-1801)前期頃の作と考えられている。

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