幽魂の図
| 作者 | 長沢芦雪 NAGASAWA Rosetsu 1754 1799 |
|---|---|
| 制作年代 | 江戸時代(18世紀末) |
| 員数 | 1幅 |
| 素材・技法等 | 絹本墨画淡彩 |
| 大きさ(単位cm) | 96.4×38.9 |
| 収集年度 | 1972 |
| コレクション | 吉川観方コレクション |
| 所蔵品番号 | 00075 |
| 作品解説 | 長沢蘆雪は円山応挙(1733-95)の門人で、寛政度内裏造営、成就寺(紀伊)・無量寺(紀伊)・草堂寺(紀伊)・大乗寺(但馬)の障壁画制作など幅広く活躍し、応挙の画風の枠内に留まらず独自の感覚を発揮した。 本図では、虚空に姿を現した女性の幽霊を描いている。髪と着物を薄墨で描き、青白い顔に、薄目を開けて睨む恨みの表情を表し、凄みがある。 画面上部に「幽魂何所怨 停立将黄昏 試問冥土事 睚眥無片言」(幽魂何ぞ怨む所 停立し、将 に黄昏 んとす 試みに冥土の事を問えども 睚眥 し(目に角を立てて睨み)片言も無し)との漢詩賛がある。賛を記した幻華は、安芸国の僧幻華雲幢(1759-1824)のこととされている。蘆雪は寛政6(1794)年に安芸国の厳島で「厳島八景図」を描き、本図も落款の書体から同じ頃の作と思われるが、この時期の蘆雪と安芸国の関係が幻華による著賛へ繋がったのであろうか。 |