美人図
| 作者 | 曾我蕭白 SOGA Shohaku |
|---|---|
| 制作年代 | 江戸時代(18世紀) |
| 員数 | 1幅 |
| 素材・技法等 | 絹本著色 |
| 大きさ(単位cm) | 107.3×39.4 |
| 収集年度 | 1977 |
| コレクション | 由良哲次コレクション |
| 所蔵品番号 | 00512 |
| 作品解説 | 曾我蕭白は、江戸時代中期の京都の絵師。克明に、また時には大胆な筆致により独自の様式の水墨画を描き、著色画でも赤・白・黄などの濃密な彩色で見る者に強く訴えかける作品を制作した。 本図では、虚ろな表情で破れた手紙を口にくわえる女性を描いている。着物の裾は崩れ、赤の裾除 と白い足が覗いている。女性の立ち姿を単なる美人画として描くのではなく、きわめて特殊な状況の女性を主題としている点に、平凡さを嫌う筆者の創作態度が感じ取られる。水墨の蘭を背景に、水色・白・赤等の色彩が鮮やかである。 この女性は、着物と帯の中国的な文様や背景の墨蘭から、楚辞「離騒」の中で蘭を詠み、また中傷を受けて川へ身を投げた、中国戦国時代の屈原を表しているのではないかとも考えられている。このように、込められた意味の解釈を促すことも、本図が注目される理由である。 |