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架鷹図屏風

作者曽我直庵 SOGA Chokuan 絵/近衛信尹 KONOE Nobutada 賛/良恕法親王 Prince-Priest Ryojo 賛
制作年代桃山時代~江戸時代初期(17世紀)
員数六曲一双
素材・技法等紙本著色
大きさ(単位cm)134.8×52.3(各隻両端計四図)、134.8×55.5(各隻両端計八図)
収集年度2001
所蔵品番号03410
作品解説 架(止まり木)に繋がれた鷹狩用の鷹の図12面を貼り付けた屏風。各図に「平直庵」と「心誉」印の2顆、またはその内の1顆が捺されており、桃山~江戸初期に活躍し鷹図に優れた画家との評価を受ける曽我直庵の作と知られる。『國華』第339号(大正7年8月)に島津公爵家所蔵として紹介された作品である。
 鷹狩は中国から朝鮮半島へ広まった風習が4世紀頃日本へ伝えられたとされ、安土桃山時代から江戸時代初期にかけても織田信長・豊臣秀吉・徳川家康らが愛好した。架鷹図も中国元・明時代や朝鮮王朝時代の作例が知られ、それらの影響を受けた作品が日本でも鷹狩の愛好を背景に室町時代末~江戸時代前期に数多く描かれた。
 本作品では、鋭い目つきの表現、羽毛など体躯の細緻な描写により、猛禽である鷹の姿を写実的に、且つ肖像画的な理想化を加えて描いている。また、鷹の姿勢に変化を持たせ、黒羽の鷹と白鷹を各1図加えるなど、全ての図を集合体として見た時の鑑賞性にも配慮している。
 各図の上部に鷹を主題とする和歌と花押が記されている。着賛者は6人で、各2図を担当しており、内2人は良恕入道親王(1575-1643)と近衛信尹(1565-1614)とみなされる。他の4人も各図に添えられた付箋では皇族や出家した皇族・公家とされており、本作品は桃山時代~江戸時代初期の宮廷社会で架鷹図に関連する文芸活動が行われたことを知らせる例としても注目される。

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